どうしてこうなるの?私達の日常生活

(PM5:45)

城島と桜は、一緒に会社を後にし車に乗り込んだ。

「要さん。」
「なに?」
「会場ってどんな場所なんですか?」
「着くまで内緒(笑)」

そんな会話をしながら、車の中ですごしていた。
一方、ジェインと小中は・・・

「ね~。どんな場所なのよ(怒)」
「言ったら楽しみが半減するから、内緒(笑)」

運転席と助手席で繰り広げられる会話。
城島たちと同じような会話が繰り広げられていた。

(PM6:28)

「うわ~っ、きれい!!」

赤茶色のレンガの壁
重厚な扉
中世の建物を思わせるような作りの結婚式場が桜の視界に入ってくる。

「なっ、気に入っただろ?」

城島はそういいながら、桜の手を取り「いこっか。」といいながらその場所に足を踏み入れた・・・


しかし・・・


「「「「あっ!!」」」」


城島が扉を開けた向こうにいたのは、ジェインと小中。互いに驚きのあまり一瞬、声を失ってしまう・・・。

「何であんたもここにいるのよ!!」
「こっちの台詞よ!」
「路端君もここ?」
「そ、そうですけど(焦)」

これには、会場の案内人もびっくり。会場中に響く彼らの声に思わずストップを掛ける。

「と、とにかく・・・お互いいい式になるように、ね?」

城島のその一言で、お互い分かれて見学することに・・・

(はぁ~・・・どうしてこうなるの・・・?)

心の中でため息をつきながら、そう呟く桜だった・・・。
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