どうしてこうなるの?私達の日常生活
(あっ~・・・マジで緊張してきた・・・)
白のタキシードに身を包んだ城島がスタンバイ。その後ろには、招待したゲストがたくさん座っている。進と守、ミヤサカと女性秘書、そして彼らより1ヶ月前に同じ式場で式を挙げたジェインと小中、そしてあやめも出席している。さらに自分の部下から城島と桜それぞれの友人達など本当に沢山の視線が城島に向けられていた。そんな時だった・・・
「兄貴~がんばれ!!」
静かな教会に響き渡る進の声。それを聞いた神父は「お静かにお待ちください。」と冷静に注意した。
それを聞いた多くのゲストに笑いが。結婚式とは思えない空間が出来上がってしまった。
「弟がアホで本当にすいません(焦)」
城島は、神父にそっと謝ると神父はニコッとしながら「大丈夫ですよ。」と笑顔で返してきた。
「えっ?」
「なんだなんだ?」
扉の向こうにいた桜達は、もちろん何が起こったのかもちろんわからない。しかし、時間は開始の時刻を告げる。
そして、静かに教会の扉が開いていく。
(あっ・・・)
城島の視線に映ったのは、扉から差し込む光で輝く桜の姿。浅海の手でヴェールが下げられ、竜馬と腕を組みゆっくり城島の元へと足を進めて行く。
(綺麗だ・・・いつも以上にかわいく見える。)
ドレス姿の桜に見蕩れている城島。そして、桜と竜馬は城島の前で足を止めた。
桜は竜馬にニコッと笑うと、城島の横へと並んでいく。
静かな時間の中、少しずつ式は進行していく。
指輪の交換も、誓いのキスも静かで荘厳な空間の中に溶けていく・・・。
「ちゃんと届くかな・・・?」
「大丈夫だって、たぶんみんな必死だから(笑)」
このあとの一大イベント“ブーケトス”
桜の心配事は“ちゃんと投げてちゃんと届くか”この一点だけだった。そんな桜に城島はやさしく声を掛ける。そして、心配する桜の唇にそっとキスをした。その頃、教会の外では・・・