どうしてこうなるの?私達の日常生活

「わくわくする!」
「Getしてかえらなければ!」

女性ゲスト(20~30人位)の熱気がわき立つその中にあやめがおろおろしながら待機していた。

「あやめ!!がんばりなさいよ!!」
「そ、そういわれても・・・お姉様(泣)」
「私は手伝ってあげられないの、結婚したから!!」
「分かってますけど、難しいですわ(泣)」
小中姉妹のやり取りが続く。そこに割り込むかのように・・・
「あやめちゃんがんばれ!!」
「進さん(泣)」
「俺も手伝ってあげられないから、自分の力でもぎ取っておいで!!」
進の応援まで飛び交って、あやめはこの戦場にまた送り出されていった。
「だいじょうぶかな、あやめちゃん(笑)」
「不安なってきた(震)」
「俺も・・・僕達の式の時は、熱気に押されて。」
「その場でもみくちゃにされて靴壊したし。」
「ドレスも汚しちゃったしね(笑)」
「あやめは、どっちかというとああいう場所苦手な子だから・・・」

あやめを心配するジェインと小中。前回の反省を踏まえ成長している事を期待しながらも、一抹の不安を抱えていた。そんな中、教会の扉は静かに開き、桜と城島がゆっくりと歩みを進めていく・・・。

二人は、紅い絨毯が敷かれる道を歩き階段を一緒の歩幅で降り続け・・・

「それでは、ゲストのお名前をお呼びいたします。お名前が呼ばれましたら、こちらにお越しください。」

ブーケトスの準備が始まっていく。緊張している桜と、落ち着いている城島。対照的な二人の間で小さな会話が交わされていく。

「なんか楽しみ(笑)」
「どうしてですか?」
「ブーケの飛距離が見たい(笑)」
「も~!!一番心配してる事なのに(泣)」
「大丈夫だって!思いっきりバックドロップする勢いで投げればいけるって(笑)」
「バックドロップって(笑)」
「ほら、落ち着いた。その気持ちで投げろよ、リラックス(笑)」

準備の中、二人で軽い会話を交わしていく。その会話が少しずつ桜の気持ちを落ち着かせていく・・・
「それでは、ただいまよりブーケトスに移らせていただきます。くれぐれもお急ぎになられませんようお願いいたします。」
司会者のその言葉で、女性陣のボルテージが一気に上がる。あやめも少しずつではあるが上がっていく・・・。

「では、花嫁の合図でお願いいたします。」
「はい・・・いきますよ~!!幸せになりますように!!」

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