どうしてこうなるの?私達の日常生活
昼休み
同僚達が昼食に出るのを待って、城島と桜は昼食に向かった。
会社を出て数分・・・
「うわ・・・」
会社のある大通りから小さな路地を入って突き当たりの古い外観の定食屋がそこにあった。
「ここ・・・ですか・・・?」
「うん(笑)」
そういいながら、城島はその店のドアをガラガラと開けた。
「いらっしゃいませ!」
そこで桜が驚いたのは、その店の繁盛具合。まったくいないだろうと思っていたその場所は・・・そこそこ人が入っていて、満席に近いくらい。城島は、カウンターにいる店主に「2人で!」というと、空いているテーブルに座ってしまう。
「座席は、自分で選んでいいんですね。」
「そう(笑)」
といいながら、城島は壁に書かれているメニューを見る。それにつられるように桜もメニューを確認。
「俺決めたけど、小島さんは?」
桜はメニューを見て「じゃ、紅鮭定食で。」というと・・・
「おじさん!さば味噌と紅鮭、定食で!」
とカウンターの店主に叫んだ。
「これで注文完了。」
「あの・・・運ぶ人は・・・」
「大丈夫、その店員さんはいるから(笑)」
少し疑問に思いながらもホッとする桜。その顔を見て城島もホッとする。
「でさ・・・」
城島がそう小さく声をかける。不思議に思った桜は「何ですか、部長?」と尋ねてみる。
「さっき来たメール。」
と言いいながら、桜に内容を見せる。差出人は・・・小中だった。