どうしてこうなるの?私達の日常生活
「うそうそ!冗談だから!」
かなり焦りながら必死に桜を引き止める城島。しかし、桜はその言葉を聞こうとはしない。
押し問答は数分続く。
そして、その状態に終止符を打ったのは、城島だった。
城島は、桜の右腕をがっちり掴んで、胸元に引っ張り抱きしめて・・・
「すいませんでした・・・。」
「・・・・・・」
「もう、下心は持ちません。」
「・・・・・・」
「だから・・・俺を嫌いにならないで・・・。」
「・・・本当に信じていいんですよね?」
「はい。」
「じゃ、その言葉、信じます(笑)」
そして、城島の胸元から少し顔を浮かせて、ニコッと城島を見つめる。その桜の顔に城島はドキドキ。その気持ちを抑えるのに必死になるのだった。
「でも・・・」
「で、でも?」
「どこかには出かけたいです(笑)」
そんな桜の少しわがままな気持ちに城島はさらにドキドキ。もう自分では抑えられないくらいにまでなっていく・・・。
「じゃ、じゃ・・・どこに行きますか?」
「う~ん・・・お任せ・・・で・・・」
「分かりました(笑)」
「でも、下心的な場所は駄目ですよ!」
「・・・は~い。」
ということで、二人の初めてのデートをすることになった。
しかし、城島はドキドキを抑えるのに必死。そして、桜は、城島の下心が爆発しないかびくびくするのだった・・・。