どうしてこうなるの?私達の日常生活
「き、奇遇ね…こんな所で会うなんて(笑)」
「そうね。今日は、私の“元彼”と熱い夜でも過ごすのかしら?」
「そうよ、悪いわね(笑)そういうあなたも“上司の”城島部長と過ごすんでしょ?」
「そうよ(笑)」
「ふ~ん。」
下着を見ながら目も合わせずに会話する2人。そこに流れる空気はぴりぴりとしていて、店員も他の客は入っていけない。
「本当、会社の外でもあなたを見るなんて・・・ついてないわ。」
「私も。しかも、お互い大切なデートの日に・・・邪魔しないでね、小中さん。」
「その言葉そっくり、そのまま、返してあげる、小島さん。」
そんな彼女達の光景を、蚊帳の外から眺める城島とジェイン。その光景を見ながらこんな会話を・・・
「もうあんなことすんなって、さっき言ったのに(泣)」
「ほ~。ってことは、吹っ切った?桜のこと(笑)」
「はい(笑)あの・・・」
ジェインは、急に口を閉ざす。その姿に城島は不安になりながらも「桜のこと?」と聞いてみる。すると、ジェインは静かに口を開いた。
「桜は、ひーちゃん(=小中向日葵)と違って、ネガティブ思考なので、人間不信になってると思います。ひーちゃんがしてきた事もあるんですけど・・・俺が、桜を裏切って・・・だから・・・桜をよろしくお願いします。」
そういって、ジェインは静かに頭を下げた。その姿に城島はいきなり笑い出した。そして、腹を抱えながらこう話し始める。
「お前・・・本当いい奴だな。俺は“小島桜”という人間がずっと好きだった。だからさ・・・心配すんな。」
と・・・