どうしてこうなるの?私達の日常生活
(かわいい・・・)
気がついたときには、そんな桜に携帯を向けていた。そして、静かにその姿をカメラに収めた。
「要さん・・・」
小さな寝言が、城島の耳に響き始める。
「ずっと・・・一緒に・・・いて・・・ください・・。」
城島は、その寝言に耳を済ませる。無論そんなことも知らない桜。寝言は続けていく。
「置いて・・・いかないでください・・・。」
(大丈夫、置いていかないよ~!)
「私も・・・一緒に行きましゅ・・・」
(行きましゅ・・・かわいい!かわいすぎる!)
「・・・・・・」
(おっと・・・続きが聞きたいな・・・)
「だいしゅき・・・要さん・・・」
(・・・くぁああああ!!)
最後の一言が城島の心臓をきゅ~っと締め付けて、心拍数をあげていく。
「やばい!やばいやばいやばい!!」
「・・・う~ん・・・」
そんな中、桜が目をこすりながら起きあがる。その姿にも萌えてしまった城島。そんな気持ちを思いっきり抑えながら「おはよう。」といいながら、窓を開けて煙草を銜えるのだが、手が震えてうまく火をつけれなかった。