甘い恋の始め方
「お腹空いていませんか?」
理子は白い猫足の椅子に座らされた。
お姫様のようなロマンティックな椅子だ。
理子のバッグを受け取った浩太は近くの台に置くと、赤ワインの瓶を手にした。
ウイング式のワインオープナーをセットするが、そこで浩太の手が止まる。
「どうしたの?」
「俺、ワインあまり飲んだことないんですよ。だから」
照れたように鼻の頭をぽりっと掻く浩太に理子は微笑む。
カッコつけようとしているが出来なくて正直に言うところは、やっぱり好感を持ってしまう。
「貸して」
理子は浩太から瓶を受け取り、ワインオープナーをコルク面にセットする。
ウイング式のワインオープナーはごく簡単に開けられる。
コルクが抜けると、浩太が瓶を受け取りグラスに赤い芳醇な香りを放つ液体を注いでいく。
「カッコつけようとして、ワインは高いんですよ」
「ありがとう。とてもいい香りね」
「どんなワインが良いのかわからなくて、デパ地下のワインコーナーの店員に勧めてもらったやつですが」
「私も特にこだわらないからいつも適当に選んでるの。安いやつをね」
理子は白い猫足の椅子に座らされた。
お姫様のようなロマンティックな椅子だ。
理子のバッグを受け取った浩太は近くの台に置くと、赤ワインの瓶を手にした。
ウイング式のワインオープナーをセットするが、そこで浩太の手が止まる。
「どうしたの?」
「俺、ワインあまり飲んだことないんですよ。だから」
照れたように鼻の頭をぽりっと掻く浩太に理子は微笑む。
カッコつけようとしているが出来なくて正直に言うところは、やっぱり好感を持ってしまう。
「貸して」
理子は浩太から瓶を受け取り、ワインオープナーをコルク面にセットする。
ウイング式のワインオープナーはごく簡単に開けられる。
コルクが抜けると、浩太が瓶を受け取りグラスに赤い芳醇な香りを放つ液体を注いでいく。
「カッコつけようとして、ワインは高いんですよ」
「ありがとう。とてもいい香りね」
「どんなワインが良いのかわからなくて、デパ地下のワインコーナーの店員に勧めてもらったやつですが」
「私も特にこだわらないからいつも適当に選んでるの。安いやつをね」