甘い恋の始め方
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木曜日の朝、理子は上機嫌で仕事をしていた。
なぜ上機嫌なのかというと、昨晩悠也からかかってきた電話のせい。
早く会いたいと言われ、紹介したい人がいると言われた。
基本、能天気な理子はそれを良い方に受け止め、上機嫌なわけなのだ。
「小石川君。忙しいところ悪いけど、他の案件頼まれてくれないかな?」
会議から戻った課長がすまなそうな顔でやってきた。
こういう時は、あまり気の進まない仕事を持ちかけてくるとき。
忙しいと言えば忙しい。だけど、今日上機嫌な理子は愛想が良い。
「それほど込み入った案件でなければ引き受けますよ?」
「さんきゅー! 君なら引き受けてくれると思っていたんだ!」
課長は手に持っていたファイルを理子に渡す。
「明日、11時から1課とプロジェクトチームの合同ミーティングだから。よろしく!」
「えっ!? 1課の仕事なんですかっ?」
「うん。そうなんだ。でも君なら大丈夫だよ。1課の山本課長の推薦だし」
理子は山本課長の顔を思い出し、デスクに顔を伏せる。
木曜日の朝、理子は上機嫌で仕事をしていた。
なぜ上機嫌なのかというと、昨晩悠也からかかってきた電話のせい。
早く会いたいと言われ、紹介したい人がいると言われた。
基本、能天気な理子はそれを良い方に受け止め、上機嫌なわけなのだ。
「小石川君。忙しいところ悪いけど、他の案件頼まれてくれないかな?」
会議から戻った課長がすまなそうな顔でやってきた。
こういう時は、あまり気の進まない仕事を持ちかけてくるとき。
忙しいと言えば忙しい。だけど、今日上機嫌な理子は愛想が良い。
「それほど込み入った案件でなければ引き受けますよ?」
「さんきゅー! 君なら引き受けてくれると思っていたんだ!」
課長は手に持っていたファイルを理子に渡す。
「明日、11時から1課とプロジェクトチームの合同ミーティングだから。よろしく!」
「えっ!? 1課の仕事なんですかっ?」
「うん。そうなんだ。でも君なら大丈夫だよ。1課の山本課長の推薦だし」
理子は山本課長の顔を思い出し、デスクに顔を伏せる。