甘い恋の始め方
食事が終われば各5分間の1対1のお見合いもどきが始まる。
(私に気づかなければ、会社を偽ろうか……私ったらなにを考えているの? 久我副社長が私を気に入ってくれるかわからないのに)
現に一番席が遠い理子は久我副社長と、目も合っていない。
ふと久我副社長の方から視線を感じて見てみると、彼の斜め後ろにいるあずさと目が合う。
あずさはこの人だからと久我副社長を分からないように指さし、理子に目配せして頑張ってねというようにウインクする。
(はぁ……誰でも彼が一押しだってわかるわ)
「このデザート、美味しいですね」
目の前の男性がもぐもぐとデザートを頬張りながら話しかけてきた。
「そうですね。3種類も選べるのは嬉しいです」
甘いデザートが大好きな理子はイチゴのミルフィーユ、パンプキンプリン、ガトーショコラをチョイスした。
ホールごとワゴンに乗せられてきて、その場で好きなケーキを選べるのは女子の心をくすぐるだろう。
理子も女子の心をくすぐられて、もっと選びたい心境だった。
「このミルフィーユ、サックサクですよ。いやー、生クリームとカスタードクリームもそう甘すぎず美味しいです」
男性は甘いものが大好きらしい。それなのに、やせ形体系。
甘いものを食べても太らない体質が羨ましい。三十路街道まっしぐら、そろそろ体系も気になって、スポーツジムに通いたいお年頃だ。
(私に気づかなければ、会社を偽ろうか……私ったらなにを考えているの? 久我副社長が私を気に入ってくれるかわからないのに)
現に一番席が遠い理子は久我副社長と、目も合っていない。
ふと久我副社長の方から視線を感じて見てみると、彼の斜め後ろにいるあずさと目が合う。
あずさはこの人だからと久我副社長を分からないように指さし、理子に目配せして頑張ってねというようにウインクする。
(はぁ……誰でも彼が一押しだってわかるわ)
「このデザート、美味しいですね」
目の前の男性がもぐもぐとデザートを頬張りながら話しかけてきた。
「そうですね。3種類も選べるのは嬉しいです」
甘いデザートが大好きな理子はイチゴのミルフィーユ、パンプキンプリン、ガトーショコラをチョイスした。
ホールごとワゴンに乗せられてきて、その場で好きなケーキを選べるのは女子の心をくすぐるだろう。
理子も女子の心をくすぐられて、もっと選びたい心境だった。
「このミルフィーユ、サックサクですよ。いやー、生クリームとカスタードクリームもそう甘すぎず美味しいです」
男性は甘いものが大好きらしい。それなのに、やせ形体系。
甘いものを食べても太らない体質が羨ましい。三十路街道まっしぐら、そろそろ体系も気になって、スポーツジムに通いたいお年頃だ。