甘い恋の始め方
(薬を飲めば良くなるよね)
昼食後、8階の会議室に行くと誰もまだ来ておらず一番乗りだ。
誰かが部屋の隅にあるパーコレータにコーヒーをセットしてくれていたようで、会議室の中はコーヒーの香ばしい香りがしている。
理子は人数分のコーヒーをセットし始めた。
そこへやって来たのは1課の山本課長と設楽。そのあとにプロジェクトマネージャーが入ってきた。
デザインのコンセプトを決めながら会議は進む。
いつもなら瞬く間に時間が経つのだが、体調が良くない理子はこの時間が苦痛になってきた。
(薬、飲んだのに……)
会議に集中しなければとタブレットに目を落とした時、ドアがノックされ誰かが入ってきた。
「副社長!」
悠也が入ってきて驚いたのか、山本課長がイスから跳ねるように立ち上がった。
今日の会議には来ないと思っていた理子もタブレットからハッと顔を上げた。
「今日はご出席なさらないのかと……」
プロジェクトマネージャーが突然の副社長にあたふたしている。別に遊んでいたわけではないのだが。
昼食後、8階の会議室に行くと誰もまだ来ておらず一番乗りだ。
誰かが部屋の隅にあるパーコレータにコーヒーをセットしてくれていたようで、会議室の中はコーヒーの香ばしい香りがしている。
理子は人数分のコーヒーをセットし始めた。
そこへやって来たのは1課の山本課長と設楽。そのあとにプロジェクトマネージャーが入ってきた。
デザインのコンセプトを決めながら会議は進む。
いつもなら瞬く間に時間が経つのだが、体調が良くない理子はこの時間が苦痛になってきた。
(薬、飲んだのに……)
会議に集中しなければとタブレットに目を落とした時、ドアがノックされ誰かが入ってきた。
「副社長!」
悠也が入ってきて驚いたのか、山本課長がイスから跳ねるように立ち上がった。
今日の会議には来ないと思っていた理子もタブレットからハッと顔を上げた。
「今日はご出席なさらないのかと……」
プロジェクトマネージャーが突然の副社長にあたふたしている。別に遊んでいたわけではないのだが。