甘い恋の始め方
恥ずかしくて内腿を閉じようとするが、指はますます理子の気持ちいいところを突いてくる。

「……ああっん!」

「理子? 返事は」

乱れる理子の耳元で楽しそうな声で囁かれ、指で弄られている場所がぎゅうっと締まる。

「気持ちいい?」

「ああんっ、んっ……」

「ハスキーな声もそそられる」

まだ完全に治っていない風邪のせいで、理子の声はかすれている。

ぷっくり膨れた場所を何度も擦られ、快楽の波が押し寄せビクビクッと身体を震わす。

(どうにかなってしまいそうなほどの気持ちが良くて……)

「手をついて」

「えっ? んんんんっ」

テーブルに手を突かされ、背後から抱きしめられるようにして敏感な場所を攻めてくる。それと同時に舌が耳朶を舐って。

あまりにも気持ち良くて声を出したいのに、薄いマンションの壁。理子は小さく喘ぎ、声を抑える。

「どうした? 良くない?」

耳朶を食んでいた悠也は、腰にずんとくるような甘く低い声で聞いてくる。

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