甘い恋の始め方
甘い物好きの理子としては、ケーキが食べたい。むなしいが今の状態ではひとりで食べるしかない。
理子は深いため息をつきながら、身体を起こした。まだ手にスマホは握られたまま。
いつまでもスマホの電源を入れないわけにはいかない。かなりの現実逃避している。職場から電話が入っているかもしれないと言うのに。もしかしたら、実家からもなにかあってかけてきているかもしれない。
理子は思い切ってスマホの電源を入れた。
とくに職場からや実家からの電話はなく、入っていたのは悠也の1件のみ。
「電話……」
会った翌日の朝の電話だった。
1件だけでも入っていて嬉しい。だけど、その嬉しさは彼が結婚を止めると言うのではないかと思うとしゅんとしぼむ。
「なんだろう……」
明後日の26日に返事を聞かせてもらう約束。
理子はその答えが怖くて仕方なかった。
突然、手に持っていたスマホが光り着信を知らせた。悠也だ。
悠也の名前を見た瞬間、心臓が止まるほど驚き、痛みを感じた。
(どうしよう……)
今出るべきか……迷う理子は息を止めてスマホを見つめていた。
理子は深いため息をつきながら、身体を起こした。まだ手にスマホは握られたまま。
いつまでもスマホの電源を入れないわけにはいかない。かなりの現実逃避している。職場から電話が入っているかもしれないと言うのに。もしかしたら、実家からもなにかあってかけてきているかもしれない。
理子は思い切ってスマホの電源を入れた。
とくに職場からや実家からの電話はなく、入っていたのは悠也の1件のみ。
「電話……」
会った翌日の朝の電話だった。
1件だけでも入っていて嬉しい。だけど、その嬉しさは彼が結婚を止めると言うのではないかと思うとしゅんとしぼむ。
「なんだろう……」
明後日の26日に返事を聞かせてもらう約束。
理子はその答えが怖くて仕方なかった。
突然、手に持っていたスマホが光り着信を知らせた。悠也だ。
悠也の名前を見た瞬間、心臓が止まるほど驚き、痛みを感じた。
(どうしよう……)
今出るべきか……迷う理子は息を止めてスマホを見つめていた。