甘い恋の始め方
加奈の言うとおり、付き合ったカレとのエッチ……中でイッたことはない。

セックスはカレを繋ぎ止める手段で、少しの快感は得られても演技をしている方が大きかった。

自分は不感症なのかと思っていた……けれど……

「ああっ……もう……っはぁ……」

理子の口から洩れるのはイカされ続け、どうにかなってしまいそうなほどの快感が占めて身をくねらせる。

信じられなかった。

(私は不感症じゃなかったの?)

悠也の身体はジムで鍛えたように綺麗な筋肉がついている。

これほど美しい身体を今まで見たことがなかった。

その鍛えられた身体からもたらされるエッチは、いまだに信じられないくらい快感を得られる。

たまらずに悠也にキスをせがむと、荒々しく唇を塞がれ舌が絡んでくる。

キスだけでも身体の中が痺れてくる。

やがて理子は頭が真っ白になるような感覚に襲われ、悠也も避妊具の中に熱を解き放った。

荒い息をついた悠也は身体を反転させ、理子を自分の上に乗せる。

そして視線が絡み合う。

どのくらい見つめあっていただろうか。

見つめるまなざしが恥ずかしくて、理子は彼から離れる。

そんな理子を悠也は背後から抱きしめた。



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