甘い恋の始め方
「理子、ランチどこへ行きたいか考えておいてね」
それだけ言うと、加奈は自分の席に戻っていった。
(私の声が不自然だったのか、加奈はなにかを感じたんだろうな。うー、ランチで聞かれそう……)
******
ランチ場所に決めたのは多国籍料理を出すお店。
昼でも店内は薄暗いので、周りの人の目を気にせず話せる。
婚活に応援してくれている加奈だから、だいたいのことは話さないといけないのかな。と考えた。
(ランチの時間は私の告白タイムになりそう)
タイ料理である鶏肉をバジルとナンプラーで炒めたガパオのランチメニューにし、飲み物はコーヒーにすると、加奈も同じものを頼む。
店員が行ってしまうと、一口水を飲み口を開く加奈。
「さあ、婚活パーティーってどんなんだったか教えてよ」
理子は平静を装いグラスに手を伸ばした。いや、話す前に水に手を伸ばすところがもう平静じゃない。
「人数は男女6人だったわ」
「6人かぁ。ちょっと物足りないかな」
「それがね? 1人だけイケメンがいたの」
「婚活パーティーにイケメン!?」
それだけ言うと、加奈は自分の席に戻っていった。
(私の声が不自然だったのか、加奈はなにかを感じたんだろうな。うー、ランチで聞かれそう……)
******
ランチ場所に決めたのは多国籍料理を出すお店。
昼でも店内は薄暗いので、周りの人の目を気にせず話せる。
婚活に応援してくれている加奈だから、だいたいのことは話さないといけないのかな。と考えた。
(ランチの時間は私の告白タイムになりそう)
タイ料理である鶏肉をバジルとナンプラーで炒めたガパオのランチメニューにし、飲み物はコーヒーにすると、加奈も同じものを頼む。
店員が行ってしまうと、一口水を飲み口を開く加奈。
「さあ、婚活パーティーってどんなんだったか教えてよ」
理子は平静を装いグラスに手を伸ばした。いや、話す前に水に手を伸ばすところがもう平静じゃない。
「人数は男女6人だったわ」
「6人かぁ。ちょっと物足りないかな」
「それがね? 1人だけイケメンがいたの」
「婚活パーティーにイケメン!?」