ウェディング・チャイム
あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
本作は「ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~」以来となる、長編恋愛小説です。
あの話を書き上げてから早五年……。長すぎますね、すみません。
甲賀先生以上に忙しい私、毎日仕事に追われて、なかなか書けなかったのです。
この話は初めてしっかりとプロットを作り上げてから書き始めた話だったので、ゴールは見えていました。
しかし、亀どころかミジンコ並みにのろのろとしか進めず、本棚に入れてくださった読者様にとっては、放置プレイのような小説だったことでしょう←
私の頭の中にある話を、誰かが勝手にパソコンに打ち込んでくれないかな、なんて都合のいいことを考えつつ、ベリーズカフェの下書きページをkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkで埋めてしまっていたことが何度もあります。(そうです、PCの上で突っ伏して寝るとこうなっちゃうんです)
それでも、何とか書き上げることができたのは、励ましてくれた読者様のお蔭です。
ご感想をいただけると、仕事で凹んだ心もやる気で膨らみ、かんたん感想が増えていたりすると、私の気分もドキドキ、ほのぼのするのです。(胸キュンも……多分探せばどこかにあります)
レビューやご感想の力は、本当に大きいです。
すぐに読者様の気持ちが伝わってくる……この醍醐味は、Web小説ならではだと思います。
だからどんなに忙しくても、読者様がいらっしゃる限り、やめられないのです。
自分の好みなのでしょうが、働かない男はどうしても魅力を感じられないため、この小説は恋愛小説というより、お仕事小説のようになっています。
話の八割は仕事の描写となり、二割程度しか恋愛していないかも、と今更ながら頭を抱えています。
でも、威張って指示を出すだけの上司だったら、私なら絶対に惚れないな、と←
美紅と一緒に、仕事をバリバリこなす甲賀先生を少しでもカッコいいと思っていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。
ついでに、本編には書けませんでしたが、甲賀先生と美紅は、このあと新婚旅行を終えてすぐに引っ越し、新年度の準備……と、超多忙な春休みを迎えます。
疲れはてて妄想パトラッシュと眠る美紅と、もっとイチャイチャしたい不完全燃焼な甲賀先生が目に浮かぶようです。
(ところで皆様、パトラッシュのお話はご存じでしょうか……私も再放送やアニメ名場面で覚えた世代ですが。本作では「もう疲れたよ」の枕詞的な意味合いで使われております)
ちなみに、私の書く話はどれも少しずつ繋がっております。
森川稜くんのお父さんとお母さんが結婚するまでの話は「とりかえっこしようよ」というタイトルで
現在パラオにて海外派遣中の甲賀先生の友達は「可愛い生徒(カノジョ)の育て方」という話で
それぞれ出ておりますので、もしお時間がありましたらどうぞ。
最後になりましたが、ページ数の割に長い話に最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
もしもまた、機会がありましたら、作品の中でお会いできますように。
2017.1.29 水瀬 和奏