ヒトノモノ
蜜の滴る入口を数回往復したあと固く熱いものが優しく侵入してきた。蓮は私を包み込むように抱きしめキスを落とす。
「葵の中、熱い」
「…ばか」
腰を何度か振られただけで私の中の快感が止まらない。
「…あぁっ、やっ」
「くそっ。俺の方が持ってかれそうだ」
蓮はゆるゆると腰を動かしながら胸の先端を器用にいじる。上も下も攻められ私が普通でいられるわけがない。
涙目になりながら、やめてと訴えかけるも蓮は私の上で満足そうに微笑むだけだ。
再度達した私の両膝を抱えあげると今度は最奥めがけて何度も突き上げてくる。こんな風に熱く激しく抱かれた事は今まで経験がない。
広い部屋に水音と甘い声、肌がぶつかる音がこだましてる。何度もうダメだと懇願してもそれは日が昇る寸前まで続けられた。