いとしいあなたに幸福を
「あの…わたし、前に周様と約束したんです。京様が生まれたら、遊び相手をさせて貰うって…だから、時々京様に逢いに来ていいですか?」

愛梨にそう訊ねられて、咲良はほっと一息ついたように優しく微笑んだ。

「ええ。愛ちゃんが来てくれると京様も喜ぶし、私も助かっちゃったわ。有難う、愛ちゃん」

だったら周が京と向き合えるようになるまで、自分が代わりに京を見守っていよう。


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