いとしいあなたに幸福を
「そっかぁ…父さまにたのんだらおとうと、できる?」

「まあ、ちょっと道のりは遠いがそうなるな。けど、生まれるのは妹かも知れないぞ」

「え~でもぼく、おとうとがいいな」

「愛梨は俺の妹だぞ?」

「だって、あいちゃんはぼくの母さまだもん」

「違うぞ京、俺のだ」

「え~」

この勘違いも、物心つく前に修正しておかなければ。

此処は一つ、京に切っ掛けを作って貰うか。

愛梨に懐いてくれている分、引き離すのは可哀想なんだが…


 + + +

 
< 202 / 245 >

この作品をシェア

pagetop