いとしいあなたに幸福を
「愛梨」
再び周の口に名を呼ばれる。
先刻は気恥ずかしさばかりが先立ったが、今はとても嬉しくなった。
「だから、わたしは…わたしの望みを叶えてくれた、あなたのものになりたい」
そう告げながら、愛梨は周の胸元に頬を擦り寄せた。
するとそれに応えるように、周の両腕に優しく、それでいて力強く抱き寄せられる。
次いで、周は愛梨の耳元でそっと、しかしはっきりと囁いた。
「…一生、離さないからな」
+ + +
再び周の口に名を呼ばれる。
先刻は気恥ずかしさばかりが先立ったが、今はとても嬉しくなった。
「だから、わたしは…わたしの望みを叶えてくれた、あなたのものになりたい」
そう告げながら、愛梨は周の胸元に頬を擦り寄せた。
するとそれに応えるように、周の両腕に優しく、それでいて力強く抱き寄せられる。
次いで、周は愛梨の耳元でそっと、しかしはっきりと囁いた。
「…一生、離さないからな」
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