この束縛野郎が!!
なんて強引な!
普通の告白とはかけ離れたくらい犯罪的な言葉。
私に桐谷の束縛から逃げる手がないというのか…
この状況に置いて、私は絶対不利な体勢である。
もし桐谷の機嫌が悪くなる事を言ってしまったら、
私は最悪監禁もあり得るかもしれない。
…………
「桐谷、私は今どうしたらいい」
桐谷の不思議な思考は私には解読できない。
ならば本人に聞いてみた。
桐谷は、じっと私と目を合わせて…フッと笑う。
「取りあえず今は目を閉じてジッとして」
『何で』と言いそうになったが、
機嫌が悪く無いようなのでそのまましたがって、目を瞑る。
すると、少し空気が重くなった気がした直ぐ後に………
唇に触れた柔らかい温もり。