この束縛野郎が!!
「私は吉村 瑠璃(よしむら るり)。
雪乃ちゃんと同じクラスなの。
雪乃ちゃん行けなくなっちゃってね。
代わりに私がってなったの」
俺を見上げて説明する吉村は、雪乃の代わりに来たらしい。
だったらメールすればいいのに、ケータイに無頓着な雪乃はやっぱり俺にメールしてない…
アイツは直ぐに探し出すとして…
「じゃあ買い物は良い。
雪乃じゃないと意味ないから」
そう吉村に行って、雪乃の教室へ行こうとすれば…
「待って!」
グッと俺の腕を引っ張る小さい手。
チっと舌打ちを軽くして止まり、吉村に振り返る。
すると眉を寄せた吉村。
「ちょっと雪乃ちゃんの事で話があるの」
………雪乃の事?
深刻そうなその顔から雪乃のどんな話が出るのか気になって、
俺はそいつについて行った。
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