この束縛野郎が!!
そのクラスの人たちが下駄箱に来るたびに、
『えっ?何でいるの?』って言いたいような顔で私をチラチラ見ていく。
それでも動かない私。
「えっ………ゆっ!」
その人は…桐谷奏多は私に気づき、
柄にもなく慌てたような声を上げた。
「ねえ、桐谷。
私、桐谷が好きなんだけど。
頭の中桐谷の事ばかりで、
桐谷が隣に居るのがもう普通で、
私の隣に居てもらわないと私安心できないんだけど。
どう責任とってくれるんだ?
この束縛野郎が!!」