この束縛野郎が!!
「雪乃、俺雪乃の気持ちまで考える余裕ない。
俺が雪乃居なきゃダメで、離れるのは絶対嫌なんだ。
どうやっても雪乃を俺で縛り付けたい」
ギュッと私を抱きしめる温もりは温かい。
「いいよ。
私も桐谷が好きで、桐谷が隣居なきゃダメなんだから、
だから離さなければいいよ。
…こうやって縛ればいい」
私は一旦桐谷から離れると、手を取って恋人つなぎをして、
持ち上げて桐谷に見せる。
ニコッと笑えば、桐谷はふにゃっと今までには見た事無いくらい崩れた顔で笑った。
私も、私たちを見ているオーディエンスも初めて見る、
桐谷の緩みきった笑顔。