この束縛野郎が!!
知らなかった。
そんな風に思ってくれている人がいるんだ…
「ってか、藤崎さん他の宿題も図書館でやるつもりなの?」
突然の切り替えに桐谷君を見上げてから考える。
「資料が必要なもの以外は家かな…外出るの面倒くさいし…」
そう私が言えば…
「図書館でやろうよ。一緒に」
桐谷君からの誘い。
「いや…でも…」
「一緒に宿題やろう」
ズイッと顔を近づけて、半ば強引な口調。
何故だろう…段々に桐谷君が強引になってきた気がする。
段々に近づく顔に後ろへ顔を引きながら、
「わ…かったから…」
慌てて返事した私。
返事をした途端に顔を離した桐谷君は、
『よしよし』なんて言いながら満足そうにしていた。
私はため息を吐いて桐谷君を見た。
面倒くさい事になったな……