candle
red
最初は白だったのが
だんだんピンク色になって…
私の好きな赤い色にグラデーションで
ゆっくり携帯電話が光っていた。

さっき登録した番号からだった。

「亜貴サン?…大輔です。」

ホントにかけてきてくれた。
…これが私にとってのゴールかも。

名前も知らない男性が気になって
初秋から秋深い時期に
名前を教えてもらって…繋がる。

そして私の名前を呼んでくれた。
私が頑張った証でゴール。

会話の中でわかったことは
大輔サンは私の1歳年上で
サッカーが好きで…チョコレイトも好きで
あげたチョコレイトも食べてくれて

赤いcabが好きで仕事も好きで…

紅葉が綺麗に見える場所も
知っていると言っていた。
仕事で廻っている場所らしい。

「いいですね。紅葉。見てみたい。」
思わず声に出てしまった気持ちが
携帯電話を通ってしまった。

「…行きましょうか。一緒に。」
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