candle
更地のその場所には
大輔サンと私と、ライトに当てられた
紅葉だけだった。
「綺麗…。私、初めてなんです。
夜に紅葉を見たのって。」
もうすぐ冬になると
速達郵便が届く機会は減る。
逢う機会も減ってしまう…。
「不思議ですね。大輔サンと
こんな風に一緒に見るなんて…
想像もできてませんでしたし。」
「…大輔でいいですよ。
友達からは大輔だから。
あと…敬語、やめましょうか。」
私は照れてニコッと表情を作った。
秋の風が優しく吹いていた…。
「また…逢いたくなる…。」
私の小さな声は、届いたのかな。
声を発したことも、忘れていた。
「俺も。」
…思わず、見つめてしまった。
その瞬間その表情好きだなぁって
思ってしまった。
私を見るこの男性のことを。
「私…、好きになっちゃったかも。」
大輔サンと私と、ライトに当てられた
紅葉だけだった。
「綺麗…。私、初めてなんです。
夜に紅葉を見たのって。」
もうすぐ冬になると
速達郵便が届く機会は減る。
逢う機会も減ってしまう…。
「不思議ですね。大輔サンと
こんな風に一緒に見るなんて…
想像もできてませんでしたし。」
「…大輔でいいですよ。
友達からは大輔だから。
あと…敬語、やめましょうか。」
私は照れてニコッと表情を作った。
秋の風が優しく吹いていた…。
「また…逢いたくなる…。」
私の小さな声は、届いたのかな。
声を発したことも、忘れていた。
「俺も。」
…思わず、見つめてしまった。
その瞬間その表情好きだなぁって
思ってしまった。
私を見るこの男性のことを。
「私…、好きになっちゃったかも。」