ブレイク・ハート
「もう信じないよ」
〜♩〜♩〜♩〜♩
電話....。
手探りで携帯電話に手を伸ばす。
「ん、もしもし....」
「由紀?もしかして寝てた?」
あ。
愛おしい声。大好きな声。
「りく、、」
そのおかげで私はすっかりと目が覚めて
今が朝だという状況をやっと把握した。
私、昨日、陸の家から帰ってきたあと
すぐに寝ちゃったんだ.....。
時計をみると昼の12時を指していた。
「由紀、起きたなら、昼飯いかない?」
陸は私の寝起きの声にクスッと笑ってからそう発した。
「い、いく!」
「じゃ、1時間後迎えにいくな」
そう言って陸は電話を切った。
本当はすごく嬉しいはずなに、
私の頭には、陸の笑顔じゃなくて、
昨日のピアスが浮かんでいた。