押し殺す【短篇】
「そこに置いておいてね」

「分かった」

母の言葉に倣い、テーブルの上に荷物を置く。


一人っ子である彼女は、自室へ向かおうとした。

その時、母が呟く。

「あんた、返事が素っ気なくなったね」

< 10 / 30 >

この作品をシェア

pagetop