押し殺す【短篇】
残された日々を、彼女は至極いつも通りに過ごそう、と決意していた。


『王様娯楽の祭典』は、一般国民が観賞することは厳禁だが、祭の後に犠牲者の名が大々的に伝えられる。


従って、誰にもこのことを告げる必要はない、と彼女は判断していた。

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