押し殺す【短篇】
連れて行かれた場所は、講堂だった。


毒々しい飾りが施された扉を開けられると、中央へ向かうよう、命じられる。


ぐるりと辺りを見渡す。

革張りの立派な椅子に座り、王冠らしきものを頭に載せている人物が、王なのだろう。

他にも、数十人の人物がいる。

王に仕えている者達や、召使いといった類いだろう。

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