押し殺す【短篇】
「こんなことは初めてだ」

悔しそうに、地団駄を王は踏む。

「無表情だった場合、こんなに悔しいとは思っておらんかった。また、こんなことが起こると想像しただけで嫌になってくる」


暫し目を閉じた王は、口を開いた。

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