押し殺す【短篇】
いつもと変わらぬ学校生活を送り、帰宅すると届いていた招待状。


一見、何の模様もない白い封筒だ。

しかし、宛名が書かれた面の隅にこの国――セシウム王国――の国旗が小さく掲載されている。


国から直々に便りが来る場合、碌な内容ではない。

招待状に目を通した彼女は、自分なりに文章の内容を訳してみた。

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