流れ星に向かって
入学式


カーテンの隙間から、太陽が差し込んできた。

私達の、高校生活が始まる


「うわ、制服ぶかぶかだよ…」

新しく出した制服を着るのは初めてじゃないけど、やっぱり慣れない。

鏡を見るとどこかぎこちない自分がうつっていた。

「千鶴そろそろ行くわよ」

お母さんが呼んでいる。

私はウキウキしながら部屋を出た


学校に行くと青葉がいた

「青葉ーー!!」

「あっ!千鶴」

私の親友の佐々木 あおば(ささき あおば) は、性格がサバサバしてて男女ともに人気がある。

私なんかと友達になってくれて本当に嬉しかった。

「本当に同じ高校でよかった!ウチらの友情は永遠だぁーww」

「そーだねっ!青葉」

入学早々青葉と会えるなんて、今日はついてるかも!

私達は、同じクラスだったから2人でずーっと話してた。

隣の席は……あれ?

なぜか隣の席には誰もいなかった。

「風邪でも引いてるのかなぁ」

私が、隣の席をジッと見つめていると、女の子が話しかけてきた。

「あ、若草さんも綺堂狙い?
やっぱ、そーだよねww」

え、綺堂?
隣って男の子なんだ…

1人で感心してたら

「でも、綺堂はウチらのもんだから抜けがけ禁止だからね。」

「え、抜けがけ??」

「もし、そんなことしたら
死ぬと思いな。」


ヒィィィィイイイ

入学早々なんか感じ外された

死ぬとか、怖っ


その日、綺堂という人は学校に来なかった。













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