カラッポの君-恋計画-

やけに暗い表情をしているが、昨日の看病疲れだろうか。

そんなノンキな俺に、

「あたし、聞いたの」

そのときは訪れた――



もう終わりだと、思った。

何もかも。

どんなに言い訳したって、今さら何を信じてもらえるんだ。

利用しようとした、俺への罰だ。

そう、言い聞かせようとしたのに。


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