カラッポの君-恋計画-

そして、ポケットから携帯電話を取り出し操作した。

~♪~♪~♪

鳴ったのは、あたしの着信音だ。

男は目を細めて、

「僕、ドクターなんです」

と言った。

「……っえ?」

えぇ!?

まさか。いやいや。

こんな堂々と白衣着てるし、間違いない。

「ごめんね、ワタルが脅かしたんじゃない?」

「ワタル?」
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