カラッポの君-恋計画-

ちょうど1時間ほど経った頃、

ガチャ―

ドアが開いた。

「……あ、お邪魔してます」

ワタルが、帰ってきた。

「今日だったのか」

スニーカーを脱ぎながら言った。

「うん、ごめんね勝手に」

「別に……こんな部屋」

言いながら、ワタルが固まっていた。

あ。そうだっけ。

「あんまり散らかってたからっ。片付けちゃっ…た…」

「……」

怒ってるんだろうか。

洗濯までしたのはやりすぎ?

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