『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
持たされた網
そんな事があった翌日、本社へと出勤すると……。
「大沢さん、ちょっとええ? 」
と、マネージメント部の部長があたしを呼び出す。
うっ、この間の爆笑エスカレーターの失敗の件でしょうか。
あれは本人ともども充分反省しておりまして、次回こそ挽回しますのでと、頭の中で言い訳がグルグル回り始める。
「今から、専務が君にお話をされるそうや」
「どういう意味でしょうか? 」
「重要な話だから、はよう行くように」
嫌な予感、まさか敬介との関係がバレたとか。
それは充分ありえる、大阪に来てからというもの、すっかり油断しているし。
緊張しながら専務室に入ると、中には木村専務が難しい顔をして新聞を読んでいた。
「専務、失礼します」
「おお、よう来たな。ま、座り」
目の前の椅子に座らされ、封筒を渡される。
これは、ネガが入っているんでしょうか? それとも週刊誌のゲラ刷りとか。
完全にオシマイだ、ごめんね敬介。
「中、見てや」
封筒を開けると中を見る。
「大沢さん、ちょっとええ? 」
と、マネージメント部の部長があたしを呼び出す。
うっ、この間の爆笑エスカレーターの失敗の件でしょうか。
あれは本人ともども充分反省しておりまして、次回こそ挽回しますのでと、頭の中で言い訳がグルグル回り始める。
「今から、専務が君にお話をされるそうや」
「どういう意味でしょうか? 」
「重要な話だから、はよう行くように」
嫌な予感、まさか敬介との関係がバレたとか。
それは充分ありえる、大阪に来てからというもの、すっかり油断しているし。
緊張しながら専務室に入ると、中には木村専務が難しい顔をして新聞を読んでいた。
「専務、失礼します」
「おお、よう来たな。ま、座り」
目の前の椅子に座らされ、封筒を渡される。
これは、ネガが入っているんでしょうか? それとも週刊誌のゲラ刷りとか。
完全にオシマイだ、ごめんね敬介。
「中、見てや」
封筒を開けると中を見る。