『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
天然とやり手
「お待たせしましたー、あれ、マージナルさんじゃないですか」
店に入るなり、ソツの無いあいさつを繰り出す先輩。
「向島さん、お久しぶりですねー。俺、次のマネージャーにご指名したかったのに、残念だなぁ」
真島さんは、いつものお世辞ではなく本気で言っているらしい。
自分と同期のジョリンジョリンが、前マネージャーの向島先輩の影響力でレギュラーを少し多く獲得していたからだろう。
「そんなぁ、マージナルさんはもう売れっ子じゃないですか。僕が担当しているのは、デビューしたばっかりの新人さんが多いですし」
「次回こそは、ご指名かけちゃいますよぉー」
よっぽど欲しいんだろうな、MANZAIーGPも控えているし。
敬介はチラチラと、あたしを見ながらトマトソーススパゲッティを食べていた。
きっと、向島先輩の存在を気にしているんだ。
大丈夫だよ、多分、ブス専でもデブ専でも無いだろうから。
店に入るなり、ソツの無いあいさつを繰り出す先輩。
「向島さん、お久しぶりですねー。俺、次のマネージャーにご指名したかったのに、残念だなぁ」
真島さんは、いつものお世辞ではなく本気で言っているらしい。
自分と同期のジョリンジョリンが、前マネージャーの向島先輩の影響力でレギュラーを少し多く獲得していたからだろう。
「そんなぁ、マージナルさんはもう売れっ子じゃないですか。僕が担当しているのは、デビューしたばっかりの新人さんが多いですし」
「次回こそは、ご指名かけちゃいますよぉー」
よっぽど欲しいんだろうな、MANZAIーGPも控えているし。
敬介はチラチラと、あたしを見ながらトマトソーススパゲッティを食べていた。
きっと、向島先輩の存在を気にしているんだ。
大丈夫だよ、多分、ブス専でもデブ専でも無いだろうから。