『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
ノリ切れない事情
シャングリラに到着し、店のドアを開けると出迎えたボーイさんが急に腕をつかむ。
「ど、どうしたの? 」
「お嬢さん、あの……蘭子さんにだけは近づかないで下さい」
「どういう意味? 」
「色々ありまして、幸せな人間を見ると、おそいかかるんです」
出ました、蘭子さん。
またヒモ同然の彼氏と別れましたね、たまーにあるんだ、こういう事が。
一番相談したい人だったけれど、仕方ない。
ミミさんを席に呼んでもらい、待っている間にママへ挨拶に向かう。
「ただいまー、ママ」
「あらっ! シホちゃん。まー、忙しいのに平気なの? 」
「抜けて来たから、あんまり居られないけどね」
そうだよ、24時間体勢であの2匹の小鬼を見張らなくてはいけないんだから。
米山もあたしの部屋で見張ってくれているし、早く帰らなければ、敬介の半裸写真が掲載されている雑誌を発見されてしまう。
「まぁー大きくなったわねー、その体」
はい、太りました。
東京に戻ってからのストレスと、見張りによる不規則な生活で。
「ど、どうしたの? 」
「お嬢さん、あの……蘭子さんにだけは近づかないで下さい」
「どういう意味? 」
「色々ありまして、幸せな人間を見ると、おそいかかるんです」
出ました、蘭子さん。
またヒモ同然の彼氏と別れましたね、たまーにあるんだ、こういう事が。
一番相談したい人だったけれど、仕方ない。
ミミさんを席に呼んでもらい、待っている間にママへ挨拶に向かう。
「ただいまー、ママ」
「あらっ! シホちゃん。まー、忙しいのに平気なの? 」
「抜けて来たから、あんまり居られないけどね」
そうだよ、24時間体勢であの2匹の小鬼を見張らなくてはいけないんだから。
米山もあたしの部屋で見張ってくれているし、早く帰らなければ、敬介の半裸写真が掲載されている雑誌を発見されてしまう。
「まぁー大きくなったわねー、その体」
はい、太りました。
東京に戻ってからのストレスと、見張りによる不規則な生活で。