lovable winp

普段学校では滅多に俺に関わらない相菜が自分から現れたことに驚いてる優明。


それと、


「……誰?」


「一緒の学年?」


自分たちとは全く毛色の違う女子の登場に怪訝そうな女どもの視線。


そのどれもに居たたまれなさそうに立ち尽くす相菜は、


「これ……」


おずおずと手に持っていた手提げをこちらに渡してきた。


その手提げの中には俺が今朝、急遽頼んだ弁当が入っている。


朝のギリギリの時間に言ったから、一限目遅刻してたもんな。


真面目な相菜が遅刻なんて……多分生まれて初めてだと思う。


そこまでして俺と付き合いたいんだ。
必死だな……笑えるくらい。




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