lovable winp
俺の言葉で相菜の瞳にどんどんと涙が溜まっていくのがわかった。
今までの中でも一番って言っても良いくらい悲しそうな顔だ。
なのに、
「前にも言ったよな。おまえには絶対手出さないって」
「っ!」
俺の口は止まらない。
突き放すように吐き捨てた言葉に、相菜はさっと身を翻して非常階段から駆け降りて行ってしまった。
「可哀想。好きなのに彩騎に抱いてもらえないなんて」
「セフレにする価値もないってことでしょ?」
泣きそうになって去っていった相菜を尻目に。
女たちは口々に好き勝手なことを言い始める。
セフレなんて俺にとっては使い捨てのティッシュみたいなモノだ。
たかが一回セックスしただけで、アイツより優位に立ったと思ってるなら勘違い甚だしい。