lovable winp
「おまえらバカだな。彩騎が三倉さんに手を出さないのは、それだけ彼女が彩騎にとって特別だからってわかんねぇの?」
おまえらみたいな暇潰しのセフレとは違うんだよ。
なんて心底バカにしたような優明の視線と容赦ない口調に、女たちはムカッとしたように眉を釣り上げる。
何か言い返してやろうと口をパクパクさせてるけど、
「わかったらさっさとどっか行けよ。俺はこのバカに説教するんだから邪魔」
優明に一蹴されて、
「言われなくても行くわよ!」
「最悪っ!」
しょーもない捨て台詞を残しながらこちらを睨み付けて、非常階段をさっさと降りていった。