lovable winp
核心に触れられて、相菜は羞恥で真っ赤になった顔があげられないみたいだ。
ずっと俯いたまま握り締めたブランケットを見つめ続けている。
まさか相菜が俺を好きだとは思いもしなかった。
都合良くパシリにされてるのに……俺のどこに惹かれてるのやら。
それを考えたら、膨らんだ意地悪な感情に拍車がかかる。
「じゃあ……これからも俺のお願い聞いてくれたら、付き合ってやるよ」
「……えっ」
「俺とキスしたいくらい好きなんだろ? だったら聞いてくれるよな?」
試すような俺の視線を受け止める相菜の瞳がゆらゆらと揺れている。
でも、
「……うん。わかった」
俺の口車にまんまと乗せられて、相菜は今まで以上に俺のパシリになることになった。