聖なる夜に口付けを
「わり。」
「ほんとにね。」
謝る優斗を軽く流す。
「初めましてー。優斗くんの彼女さんですよねー?」
追いついて来た同僚らしき女が声をかけてくる。
「初めまして。」
「やっぱ美人さんですね!社内で優斗くんの彼女ってどんな人だろーって噂になってたんです!」
「そうなんですか…」
「あ、こないだの飲み会はごめんなさい!付き合いたての彼氏なのにお借りしちゃって!」
「はぁ…?」
「あ、もしかして聞いてません?」
「…」
「なんだかごめん!あたし余計なこと。えっと、帰るね…」