聖なる夜に口付けを
「なら誰となら一緒にいたいんだよ。」
「優斗以外。」
「まじふざけんなよ?帰るぞ。そんなにイヤなら自分の家にいろ。」
「なんで指図されるわけ?帰んないって言ってんじゃん!」
「喚くな、らしくねぇ。とりあえず帰るぞ。」
そう言って優斗が私の腕を掴んだのだが、反射的にそれを振りほどく。
「あ?」
優斗の機嫌が一気に悪くなる。
「とりあえず、帰って。あたしも帰るし。」
「なんだとりあえずって?信用なんねーな。そう言って帰んねーつもりじゃねーの?」
「どういう意味で言ってんの?」