聖なる夜に口付けを


「ちょ…、っ」

コートを脱がされたかと思えば体を何故か反転させられ、服をたくし上げられる。



「まず一つ目。結婚はいくらお前が喚いても辞めない。そんなことは考えるな、ほざくな。」


「っ!待って、手やめて!ちゃんと話すんでしょ。」

スーッと背筋をなぞる指先を指摘するも辞められる気配は一行にない。

手は頭の上に縫い付けられたまま。


「こっちの方が素直になれるだろ。二つ目、」

「っ」

イタズラな指がホックを外す。

「そろそろ俺のこと縛れよ。」


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