恋箱。



電話は4コール目で繋がった。


「もしもし?」


「もしもし、あやです。あの実は今調べてもらったトコまで来てるんですけど迷っちゃって……」


「えっ??今???」


「そうなんです。ケンの事探したくて来ちゃったんですけど場所がよくわからなくて。アキラさんなら分かるかと思って」


「本当に行ったんだ……とりあえず今の場所分かる??」


「えっと」




辺りを見渡す。近くにあったコンビニ、と呼ぶには小さな店舗が目に入った。




「お店があります。あ、地名書いてある……」




書いてあった地名を告げるとアキラさんは驚くべき事をアタシに言った。





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