恋箱。



明日の朝、ケンが一番に見てくれる事を祈ってカゴの中に縦向きに隠して封筒を置いた。

これならケンのママが新聞を取りに来たってちょっとぐらいじゃわからないハズ。





後ろ髪を引かれまくりだったけど……仕方なくその場所を後にしたんだ。




(ケン……必ずこの住所に卒業したら訪ねてきてね。)






そう。






祈りながら。





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