恋箱。



オトコなんてみんなそんなもんだ。


彼女の友達だって構いやしないんだ。


結局体が欲しいだけなんでしょ?



そんな風に、アタシの感覚も風俗生活で病んでいた。



遠くまで迎えに来てもらって、ケンを探してもらって、自分に出来るお礼はこれぐらいなの?なんて思ってしまう愚かなアタシがいた。



この体は……今まで時間単位でお安く切り売りしてきた訳で。



きっと相手がアキラさんだって……変わらない。




「別にいいけど?」



ケンを失ってから誰と寝たって愛を感じた事は無い。



だから、こんな気持ちのない人形を抱いて楽しいなら勝手にしたらいい。



本気でそう思ってた。




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